ABOUT 時空散走について
目次
「いわき時空散走」
立ち上がりの経緯

「自転車で走ること」が目的ではなく、「自転車を活用して」散歩するように、ゆっくりと自転車で巡り、「歴史や文化」に触れたり、「食」を楽しんだりする自転車を活用した新しい楽しみ方である、「散走」。
ノレル?ではオープン当初からメインコンテンツの一つとして、地域資源の発掘と自転車活用における裾野拡大を目的とし、地域の皆さんがガイドを務める形で「散走イベント」を実施してきました。

「散走」に向き合い続け、見つかった課題や希望を織り交ぜて、さらなる拡大を目指し立ち上がったのが、「いわき時空散走」プロジェクトです。
「いわき時空散走」というプロジェクト名は、「いわき平時空MAP」にインスパイアを受け、命名されたものです。「時空を超えた地域の物語を紡ぎながら自転車で走っていきたい」そんな思いが込められています。
※経緯についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
いわき時空散走とは

「いわき時空散走」は、観光家でコモンズデザイナーの陸奥賢をプロデューサーに迎え、ツアーとマップ作成、及びサポーターの養成を実施していきます。
いわき市内で約30ヶ所のエリアでマップを作っていくことを最終目標とし、はじめに市内の14駅(常磐線・磐越東線含む)全てにおいて、駅をスタートゴールにしたツアー及びマップを作成していきます。

マップのお披露目とツアーの実施を行う、「いわき時空散走フェスティバル」を毎年春と秋に開催。初年度秋に3コース、次年度春に5コース、秋に8コースとコースを増やしながら展開しています。
また、作成したマップはいわき市内各所に配布するほか、オープンリソースとして皆さんに手軽に楽しんでもらうため、ホームページでダウンロードができます。
ダウンロードしたマップをもって自由に巡るのもよし、ツアーに参加してわいわいと語らいあいながら楽しむもよし。それぞれの自転車の楽しみ方に合わせて活用できる「公共財(コモンズ)」として、このプロジェクトが機能することを目指しています。
コミュニティ・サイクル・ツーリズム

「いわき時空散走」は、いわきの万華鏡のような百花繚乱の地域文化を、歴史を、風土を、物語を、参加者の皆さんと一緒に体感し、語り合い、遊び、楽しもう!という「コミュニティ・サイクル・ツーリズム」です。
プロジェクトメンバーとツアーの担い手である「サポーター」とともに、地域を訪ね、地域の皆さんのお話に耳を傾け、丁寧なリサーチを重ねながら、地域の宝物を発掘し、地霊(ゲニウス・ロキ)をマップとツアーの形でみえる化していきます。

いわき時空散走の案内役である「サポーター」は、それぞれの地域で活動する皆さんにお願いしています。サポーターはツアーに参加する皆さんの話を引き出していく「聞き役」として、 参加者同士がどんどん話し出していくツアーを作っていきます。その中で、参加者の地域への当事者性や郷土愛が育まれていく。これが「コミュニティ・サイクル・ツーリズム」にとって大事なことなのです。
プロジェクトメンバー
いわき時空散走の個性豊かなプロジェクトメンバーをご紹介!このメンバーでリサーチや、マップ・ツアーの実施など、プロジェクトを運営しています。
プロデューサー/
陸奥賢(むつ・さとし)

観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。1978年大阪・住吉生まれ、堺育ち。2007年に地元・堺を舞台にしたコミュニティ・ツーリズム企画で地域活性化ビジネスプラン「SAKAI賞」を受賞(主催・堺商工会議所)。2008年10月から2013年1月まで「大阪あそ歩」(2012年、観光庁長官表彰受賞)にプロデューサーとして携わる。2011年から「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」(読売教育賞最優秀賞受賞)「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「演劇シチュエーションカード 劇札」「歌垣風呂」(京都文化ベンチャーコンペティション企業賞受賞)「死生観光トランプ」などの一連のコモンズ・デザイン・プロジェクトを企画・立案・主宰している。大阪まち歩き大学学長。著書に『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)
コーディネーター/
寺澤亜彩加(てらざわ・あさか)

1995年愛知県名古屋市生。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科卒業後、庭師修行に従事。2019年4月、福島県いわき市に移住。同年、藤城光とのユニット「phyton(フィトン)」にて、体験型ツアー演劇「地中の羽化、百億の波の果て」を制作。いわき市に事務局を構える「一般社団法人日本パラサイクリング連盟」と出会い、「いわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?」のコーディネータとして活動し始める。いわき時空散走では現地のコーディネートと事務局を担当する。
スーパーバイザー/権丈泰巳

1972年福岡県福岡市生まれ。中学1年生の時にテレビで見たツールドフランスに憧れ自転車を始める。大学時にタンデムのパイロットをボランティアで行ったことがパラサイクリングとの出会い。2004年アテネ~2020年東京パラリンピックまでコーチ、監督を歴任。現職は、日本パラサイクリング連盟HPD。2019年5月にいわき市へ連盟事務局と共に移住。NORERU?では「障害の有無にかかわらず、様々な方に自転車の楽しさを伝えていきたい!」という思いで活動を続けている。
アシスタントスタッフ/
井上栞里(いのうえ・しおり)

2000年大阪府生まれ。2023年に東洋大学社会学部卒業後、いわき市に移住。いわき市との出会いは、2021年にサークルで農業ボランティアを始めてから。2022年夏には、「さすかる」のインターンに参加し、そこでコーディネーターの寺澤亜彩加氏に出会ったことをきっかけに、いわき市に移り住み、現在は「いわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?」のスタッフとして働いている。
制作部/藤城光(ふじしろ・ひかり)

美術作家/デザイナー。水戸出身、埼玉大学教養学部文化人類学専攻、東京にてグラフィックデザインの仕事に就く。いわき市への移住をきっかけに土地と記憶をテーマとした作品制作をするようになる。震災後は聞き書きや対話の場づくりにも取り組む。主な作品は「VOYAGER」(さいたまトリエンナーレ/はじまりの美術館)「地中の羽化、百億の波の果て」(phytonとして作・演出 )「神籬」(ART Meeting)「彼女の町、彼の海岸」(駒込倉庫)「深遠なる庭園にて」(生野ルートダルジャン)等。また、福島県立博物館、はじまりの美術館、いわき芸術文化交流館アリオス等の広報物、月見亭等ロゴ、いわき平時空MAP、各種ウェブサイト・本・リーフレットなどのデザイン制作も行なっている。
制作部/フジキ カオリ

イラストレーター・絵本作家。茨城県出身、東京都在住。'00年カナダケベック大学短期留学、バートック紙芝居塾7期卒、IKEの会所属、童心社55周年紙芝居公募佳作、集英社コバルトイラスト大賞佳作、東京書籍やJICAなどの教科書挿絵、ソニーラジオQT1パッケージ、FMかしまキャラクター、ノンノ、フィッテ、キャンキャン、トーキョーウォーカー、SAYシュシュ、ピチレモン、たまご/ひよこクラブなどの雑誌。福島県内においては、いわき平時空MAPイラスト、富岡町図書館バスラッピング、福島県立博物館展示会広報物イラストなど手がけている。個展、グループ展多数参加。