
2023年6月リサーチ
6月23日(金)
13時~17時「小川郷リサーチ」
参加者:7名(陸奥・寺澤・井上・松本・藁谷・高萩・草野)
陸奥さんと合流し、まず『いわき市立草野心平記念文学館』に行きました。草野心平が生まれた故郷である、小川郷。彼の生い立ちや歴史、これまで書かれた詩の数々、草野心平の世界観に惹き込まれる展示でした。
その後、小川郷唯一のセブンイレブンに行き、オーナーの藁谷さんと合流。ここからは藁谷さんに小川郷を案内してもらいました。まずは、JR小川郷駅へ。最近、駅の取り壊しの話がでている小川郷駅。100年以上もの間、地域の人に愛され、草野心平も利用した当時のまま残されている歴史ある駅です。
また、小川郷駅を守り続けてきた、『小川郷(おがわさと)の会』の草野さんにもお話を聞くことができ、小川郷駅の変遷や町の人にどのように利用され守られてきたかなど、様々な話をお聞きすることができました。
18時~「玉山温泉藤屋旅館宿泊」
参加者:3名(陸奥・寺澤・松本)
内藤家の奥方が療養に使ったことから創業した、藤屋旅館に滞在。戦艦陸奥の艦長であり、サイパン島が玉砕した時に指揮権をとっていた高木武雄の生家だということがわかりました。本来は藤屋旅館を継ぐ立場だったようです。
6月24日(土)
10時~18時「大野・玉山リサーチ、マップづくり打ち合わせ」
参加者:5名(陸奥・寺澤・井上・松本・藤城)
大野育ちの松本さん案内の元、四倉駅から出発し、海側ではなく山側の大野エリアに向かって走ります。今は住宅地などになっているけど、元々は工場地帯で、ここにはトロッコが走っていたという道も辿りました。線路だった形跡が見えて、こういう風に線路が繋がっていたのか!と昔の景色が想像できるのも面白かったです。また、大野は田畑が豊かで、田畑の間を抜ける道を走るのがとても気持ち良く、サイクリングにピッタリだと思いました。
そして田園風景が素敵な桜並木の道を抜けると、Vege Herb Cafe に到着し、ランチをいただきました!野菜たっぷりのメニューで疲れた身体にエネルギーチャージできました。
その後、2年前に閉校してしまった大野第一小学校に行きました。そして、小学校の裏山かと思った場所は、実は東北でも有数の規模を誇る、いわき市内最大の前方後円墳『玉山古墳』。玉山古墳の上を走っていると、滝夜叉姫の墓があったり…!いわき市に住んでいても知らない人も多いのではないでしょうか。
その後、ワンダーファームでアイスを食べて休憩し、住友セメントの社宅跡に向かいました。住宅があった頃、東京の方から移住者がたくさんきて、都会の子との暮らしのギャップが衝撃だったという松本さんのエピソードも。地元の人の経験談は、その土地の当時の様子が1番想像しやすいと感じました。
帰りは、玉山温泉エリアと恵日寺にも寄って、綺麗な夕やけを眺めながら四倉駅に戻りました。大野だけでとてもボリュームのあるリサーチになりましたまだまだ気になるところもたくさんあります!
6月25日(日)
9時~17時:「金山リサーチ~安寿と厨子王伝説~」
参加者:6名(陸奥・寺澤・井上・藤城・豊田・遠藤)
植田駅近辺の金山エリアでリサーチを行いました。「金山の昔を伝える会」の遠藤さんに、金山の『安寿と厨子王』にまつわるゆかりの地を案内してもらいました!
遠藤さんは、金山が安寿と厨子王のゆかりの地であることを永く後世に伝えていくため、本や資料、ツアーを作り、スポットには説明書きの看板を立てるなど、金山のために活動されています。
最近では、『いわき発「安寿と厨子王」真実の物語――名作「山椒大夫」のルーツを解き明かす』という本を出版されたとのことで、陸奥さんは事前に本を購入して持参されていました。
さて、今回の案内では、安寿と厨子王と母の母子像がある、金山公園からスタートし、『のめし沢』や『太刀洗川』など、12ヶ所のゆかりの地を巡りました。遠藤さんと一緒にスポットを巡り、説明を聞くと、当時の情景が想像でき、物語の点と点が繋がっていく感覚がとても面白かったです!
安寿と厨子王の物語を知らない人でも、ゆかりの地をサイクリングで巡れば物語が理解でき、いわきの歴史を楽しめるコースになりそうです。
19時〜22時:「陸奥さんを囲んで話す会!part2」
参加者:10名程度
今年度のサイクリングマップづくり&ガイド養成事業についての説明をしたのち、今回のリサーチの報告会を実施しました。大野エリアでのリサーチ、小川郷エリアでのリサーチ、植田エリアでのリサーチについて、参加者と意見交換。
陸奥さんからの「それぞれの地域で、アリオスのスキマチいわき、劇団ごきげんよう、いわき潮目劇場、いわき平時空マップなどのプロジェクトにおいて、種がまかれており、そこから小さな芽や花が咲き始めていることを確認し、それらを一つ一つつないでいくのがノレル?の役割なのではないか」というコメントが印象的でした。
6月26日(月)
14時~17時:「佐糠・植田リサーチ」
参加者:5名(陸奥・寺澤・井上・正木・藤城)
火力勿来発電所のある佐糠町を、佐糠育ちの正木さんと一緒にまち歩きを実施。まず最初に正木さんの実家へお邪魔し、昔の写真や本などを見させてもらいました。おじいちゃんの若い頃遊んでいる写真や、昔商店をやっていた時の写真など、歴史を感じるものばかりでした。また、正木さんのお母さんからはおじいちゃんの話や、幼少期の思い出話などもお聞きできました。
その後、墓地や八幡神社に行き、鮫川沿いのサイクリングロードを走りました。川沿いの道は気持ちよく、走りやすくてサイクリングに最適でした。
途中鮫川沿いに、江戸時代の俳人・内藤露沾が詠んだ句『佐糠落雁』の句碑がありました。正木さんもこれがあるのは知らなかったそうです。調べてみると、勿来の景勝地八ヶ所を詠んだ地に句碑が建てられているようで、いい発見でした!
そして、火力発電所の方に向かうと、住宅街の中に聳え立つ火力発電所は大迫力で、独特な雰囲気がありました。最後に植田駅前の方まで自転車で走り、今回の佐糠リサーチは終了しました。
いわき在住の人でも、佐糠のまち巡りはしたことないのでは…?昨日の金山編と合わせて植田エリアのサイクリングマップになっていく予定です!