
『いわき時空散走フェスティバル24秋』小川郷ツアー
▶ 小川郷ツアー『いわき時空散走フェスティバル2024秋』
【日時】2024年10月20日(日)13時~16時半
【集合・解散】小川郷駅
【サポーター】櫛田啓子(くしだ・けいこ)
▶ツアーコース
(スタート)小川郷駅→ 出羽神社→ 小玉小学校付近→ 萬霊廟→ 大堰神社→ 櫛田民蔵顕彰碑→ 草野心平生家→ 常慶寺→ 芽吹きの原保育園→ 小川郷駅(ゴール)
もう3回目の開催となる、小川郷ツアー!毎回小川出身の参加者が多いのですが、今回は小川町在住で、下小川のブルーベリー農園『チャコちゃん農園』を営農している辰野さんファミリーが参加してくれました!
また、タンデム自転車で動画撮影班も入ってくれましたよ~みんなで和気あいあいとお喋りしながら、小川郷の偉人たちゆかりの地を巡りました。
▶ツアーハイライト
ー 高さ30mの空中ケーブルがあった!?
自転車に乗る前に、まずはみんなで小川郷駅のホームまで行ってみることに。
かつて小川郷駅からは、時速3.3キロでゆったりと動く空中ケーブルが見えたそうで、小川郷の風物詩でした。
「この空中ケーブル見たことある人~」と聞いてみると、四倉出身の辰野さんのお母さん(あやこさん)が知っているとのこと。
昭和37年(1962)に、四ツ倉駅前にあった磐城セメント(のちに住友大阪セメント)がセメントの材料である『頁岩』を輸送するために小川工業を設立し、平上平窪字大沢の駒込粘土山から小川郷駅まで約4キロの道のりを、高さ30mの鉄塔を31本建てて、空中ケーブルでつなぎました。おそらく、小川郷駅から四ツ倉駅までは常磐線で岩を運び、磐城セメント工場で加工されていたと思われます。
その磐城セメントで、あやこさんのお父さんが勤めており、家族で社宅に住んでいたそうです。線路から運ばれてきた岩を降ろす様子を子供のころ見ていて、お父さんに「危ないから行くんじゃないぞ!」と言われていた記憶があるそう。それでも兄と一緒に自転車で見に行ったそうです。(笑)
ー 小川江筋と大堰神社
大堰神社は、小川江筋の取水堰に祀られている神社で、小川江筋は水不足で米作りができず悩む平地区の水路として平藩の群奉行・澤村勧兵衛が起工しました。
橋の下にあるので、いわきに住んでいても気付かなかった方も多かったです。また、こんな近くで取水堰を見ることもないので、皆さん興味津々な様子で先端の方まで行って川を眺めたり、童心に帰りはしゃいでいるようでした。
そして今年も、白鳥がすでに何羽かシベリアから渡ってきていましたよ。
ー 自然豊かな小川郷を走り抜ける
稲が刈り取られた田園風景の中を、自転車でのんびりと走っていきます。山々に囲まれ、秋晴れの空の下、風を切って走り抜けるのがとても気持ちよかったです!
この田んぼは、チャコちゃん農園の辰野さんが、子供たちが農業体験をできる場として借りているそうです。ここでは、毎年、手植え、手狩り、天日干しで低農薬の米作りを行っています。
辰野さんは、農家と教師の兼業をしており、「自分が体験したこと、学んだことを、子供たちに還元したい」という思いがあります。学校の中だけでは学べないことを、子供たちに伝えるため、ブルーベリー農園や田畑を活かして様々な活動を行っています。
また、小川郷では毎年春祭り、秋祭りが開催されており、その時期に採れた農作物がたくさん集められ、米や野菜が入った箱の総量を当てられたら全部もらえるというイベントがあるとのこと!
最後は、芽吹きの原保育園にて集合写真を撮りました!日が暮れそうになるまで、みんなでツアーの感想を語り合い、充実した時間となりました。参加いただいた皆さんありがとうございました!
文章:井上栞里(NORERU?広報)