
『いわき時空散走フェスティバル2025春』城山・平ツアー
▶ 城山・平ツアー『いわき時空散走フェスティバル2025春』
【日時】2025年5月18日(日)13時~16時30分
【集合・解散】いわき駅
【サポーター】北林由布子(きたばやし・ゆうこ)

いわき時空散走サポーターの北林由布子さん
▶ツアーコース
(スタート)いわき駅→ いわき平時空MAP→ 鷹匠町→ 磐城平城本丸跡地→ 桜ヶ丘高校→ 平第一小学校→ 松が岡公園→ 藤田女学校跡→ 平二町目→ FARO(ゴール)
歌人の田部君子にフィーチャーし、ゆかりの地を巡りました。いわき駅に集合し、今回は県外からの参加者もいたので、まずはエスパル内にある『いわき平時空MAP』を見てからツアーがスタート。
城山に登ると、磐城平城本丸跡地は整備が進められていました!体験学習施設ができるとのことで、どんな場所になるのが楽しみですね。平の町が一望できるスポットでは、駅前の再開発により一変した町並みを眺めながら、見えなくなってしまった思い出の景色や、町に対する思いなどをみんなで語り合いました。
そして、桜ヶ丘高校(旧:磐城女子高校)へ!卒業生である参加者も多く、思い出話で大盛り上がりでした!磐女といえば桜丘会館が有名なのですが、そこでは礼法の授業があったり、文化祭の前日準備では泊まれたそうです。またかつては小田講堂があり、それは好間の小田炭鉱を創業した小田吉治さんが寄与した講堂でした。演劇部と新体操部の活動場所だったという話も。
また、仮装行列という恒例行事があり、それぞれ何の仮装をしたかという話で大盛り上がり!(八岐大蛇、アラジン、ベルサイユのばら、などなど)他にも女子校あるある話など、女子トークが止まりません。
そして今回初めて平第一小学校へ。ここはサポーター北林さんの祖父である北林清と、田部君子がきっと通っていただろうということで、立ち寄りました。太平洋戦争における平空襲では、平第一小学校(当時 : 平第一国民学校)にパンプキン爆弾が投下され、3名の教員が亡くなられています。
北林さんの祖父が残した手記には、戦前から戦後の平の町の移り変わりなども細かく書かれていたそうです。実は、北林さんの祖父と君子は、歳が3つ違いなので、同じ時代に平で過ごしていたのです。「きっと出会っていた!」という妄想が勝手に膨らみます。
その後、歌会をしたときわ亭、君子が通った藤田女学校跡地などゆかりの地を巡りながら、今回も『直感読み』で君子の短歌をみんなで読み合いました。直感で開いたページの一首と出会い、みんなで共有し解釈を深めていく。君子がいつ何を見て、どう感じたのか、君子の人生だけでなく、短歌を詠むときの視点や感性までより深く知ることができた気がします。
またツアー終了後には、FAROでソフトクリームを食べながら、みんなでツアーの感想を言い合いました!今回参加してくれた方のルーツを辿ると、平芸妓に関係する、というお話しが出て来てびっくり!新たなサポーター候補が発掘できたかも!という瞬間でもありました。
文章:井上栞里
写真:寺澤亜彩・井上栞里