『いわき時空散走フェスティバル2026春』大野・玉山ツアー
▶ 大野・玉山ツアー『いわき時空散走フェスティバル2026春』
【日時】2026年5月16日(土)13時~16時
【集合・解散】ワンダーファーム
【サポーター】松本恵美子(まつもと・えみこ)

▶ツアーコース
(スタート)ワンダーファーム→ 大野公民館(大野第一小学校跡地)→ 玉山古墳→ 瀧夜叉姫の墓→ 大野中学校(閉校)→ KITENコットン畑→ ワンダーファーム(ゴール)
田植えが終わり水が張った田んぼが広がる道を走りながら、農家のリアルや憂いを聞き、大野・玉山という地域の未来、農業の未来をみんなで考える時間となりました。また、KITENさんのオーガニックコットン畑にも立ち寄り、種まき体験もしました!

今回は、ワンダーファームからスタート!ワンダーファームを出るとすぐ、田んぼ風景が広がるのですが、米農家は専業農家、兼業農家、種苗農家などそれぞれありますが、大野・玉山では代々受け継いできた田んぼを兼業でやっている家が多いとのこと。それに、綺麗にまとまって広い田んぼ面積があるわけではなく、色んな場所にあったり、四角とも限らないといいます。兼業農家の損益分岐点として、田んぼの面積が3町(30,000㎡)くらいないと、黒字にするのは難しいと言われているそうですが、大野・玉山の農家は、2町もないところが多いそうです。

みなさんは3町がどのくらいか想像つきますか?なんとサッカーコート4面分の広さになるそうですよ…!もちろん機械がないとできないですし、種まき、代掻き、田植え、稲刈り、脱穀など、何種類もの機械が必要になります。どれも高価なものなので、壊れたら買い替えるなんてできず、そのまま引退したり、機械を持っている農家さんにお金を払ってお願いするという流れになるというリアルな現状。

「農家の嫁は大変!」「農家の家に生まれると、田んぼを守るという世襲的なものは感じる」など、参加者の皆さんからも共感の声がありました。日々の悩みや不安も共有することで笑いになったり、一緒に考えられたり、そこから活動が立ち上がったり。一般的なツアーではありえないことかもしれませんが、時空散走ではそれが起こりえるので、ツアーを通して地域コミュニティが豊かになっていく実感があります。実際に、大野・玉山では、松本さんの実家(会田家)で毎年みんなで米作りのお手伝いをしています!1年を通して定期的にみんなで集まり、米作りを学び、まるで親戚のように、大変お世話になっております。

その後、大野公民館(大野第一小学校)では、なつみちゃん(大野出身)が、大野中学校跡ではまなとくん(大野出身)が、それぞれ思い出を話してくれました。何年経っても、学生時代の思い出話は花が咲きますよね。

そして今回のメインイベントである、KITENさんのコットン畑へ!到着すると、酒井さんと金成さんが準備をしてくれていました。松本さんが差し入れしてくれた「大野いちご園」のいちごをいただきながら、KITENさんのウッドデッキでひとまず休憩しました。いちごが甘くてとても美味しかったです!!また、KITENさんが発行している地域情報誌『大野ヲ耕ス』をみんなで読みながらお話を楽しみました。実は、編集に好間サポーターの奥村サヤさんも関わっています!


酒井さんから説明を受けて、早速種まきを開始!今季初めての種まきだったそうです。金成さんが土の上にマルチを張って種を植える穴をあけてくれて、そこに3~4粒ずつ種まきをしていきます。ずっと和綿を育てていましたが、和綿は毛が短くて製品加工が難しい面があり、いわきの綿100%で製品を作れないため、ここ数年で試行錯誤しながら加工に向いている洋綿も育てるようになったそうです。しかしながら、洋綿が育つ環境と日本の環境が全く違うので、昨年はうまく収穫ができなかったとのことですが、今年こそ、たくさん収穫できることを祈るばかりです。

あたたかい日差しの中、ふわふわの土を触りながら、黙々と種を植える時間はとても心が落ち着く時間でした。参加者の皆さんも、ひとつひとつ丁寧に種を植えていました!

時間も差し迫り、ワンダーファームに戻ります。ツアー最後には、お待ちかねのおやつタイムということで、ワンダーファームのカフェでデザートをいただきました。みんなで食べながら、今日の感想を話したり、松本さんご夫婦の思い出話で盛り上がったり、楽しい時間を過ごしました!

今回は、ずっと農家の話に繋がっていたような気がします(笑)しかし、普段聞けないような農家のリアルな話がたくさん聞けて、より深く大野・玉山の地域性や暮らしの部分を知ることができました。これも、時空散走ツアーならではの良さです!
写真・文章:井上栞里