『いわき時空散走フェスティバル2026春』植田・佐糠・金山ツアー
▶ 植田・佐糠・金山ツアー『いわき時空散走フェスティバル2026春』
【日時】2026年5月17日(日)13時~16時
【集合・解散】植田
【サポーター】正木里奈(まさき・りな)

▶ツアーコース
(スタート)植田駅→ 植田中学校→ 高蔵寺→ 風月堂→ きのこ公園(中岡第一公園)→ 植田駅(ゴール)
今回のツアーは、植田・佐糠・金山マップは完全無視して、中岡・高倉・仁井田エリアを巡りました!実は、サポーターの正木さん自身も全然未知のエリア。「ずっと気になってはいるけど一人ではなかなか行く機会がないので、ツアーとして参加者の皆さんと行ってみたい!」ということで、今回のコースを決めたそうです。この新しいツアーの発想には、事務局側も度肝を抜かれました。

どうしてもツアーとなると、自分にゆかりのある地域や、リサーチして話せるネタがあるとか、おすすめのポイントがあるとか、素材がないと組み立てずらい気がしますが、自分自身も知らない場所だからこそ、参加者の皆さんと一緒に探検、リサーチするような感覚のツアーができます。これこそ、”ガイドがいない”時空散走のツアーだからできることであり、新しい時空散走ツアーの形が増えた瞬間でした!

植田駅からスタートし、最初に立ち寄ったのは『いわき市立植田中学校』です。参加者の中に、卒業生の方がいてお話を聞くと、当時は1学年10クラスもあるほどマンモス校だったそうです!また、「MJ」と呼ばれた伝説の先生もいたという話も面白かったです。ちなみに、正木さんは植田中学校の学区ですが、「ヤンキーがたくさんいる」ときいて怖くなり、金山にある植田東中学校に入学したそうです。しかし、植田東中も結局やんちゃだったとのこと(笑)

その後自転車で走っていくと、急に山に囲まれ、田んぼが続く道に入り、「ここはどこ!?」となるくらい、植田とは世界感がガラッと変わりました。さわやかな風も心地よく、サイクリングに相性のいい道!その先の上り坂を越えると、今回のメインスポットである『高蔵寺』があります。

高蔵寺は、大同2年(807年)に釈徳一によって開かれました。この年は、福島県で吾妻小富士等の山々が噴火を繰り返し、火山灰がいわき地方にも降り注ぎ、農作物が枯れ,加えて疫病蔓延してさながら地獄の様相であったと、岩城地誌に記されています。そこで、徳一はここを聖地と定め仮堂を作り、七体の観音様を刻み、当地方の要所に安置し、天災地変の熄滅と悪病の退散を祈願したところ、猛威を振るった災禍も治まり、人々安堵して以前の穏やかな平和な暮らしに戻ることができたといわれております。
参考:高蔵寺ホームページ
ちょうどこの日は、高蔵寺の写経会が開催されており、みんなで参加させていただきました!お焼香を身体に塗って清め、読経をしてから、写経を行います。筆、筆ペン、鉛筆から選ぶことができ、丁寧に説明もしてくださるので初めての方でも参加しやすいと思います。皆さん、集中して自分のペースで書いていました。写経している間は、邪念を消して無心で取り組むのが良いらしいのですが、終わった後にみんなで話したところ、「お腹空いたなあとか考えちゃった!」「全然気が散ってしまってた」などの声もちらほらと。無心になるって意外と簡単ではなく、修行のいることだなと思ったのでした。
写経後は、高蔵寺境内にある『三重塔』と『観音堂』を見に行きました。また、そこは約50万株のシャガの群生地で有名だそうです。終わりかけの時期だったのですが、まだ少し咲いていました!三重塔は、安永3(1774)年、当山17世住職承隆和尚により再建され、昭和56年県の重要文化財に指定されています。山の中に聳え立つ姿がとても迫力がありました。

写経が少し時間がかかってしまい、急いで次の場所へ!到着したのは、中岡町にある『風月堂』です。老舗お菓子屋さんなのですが、注文してからクリームを入れてくれるシュークリームや、生ドーナツ、中岡ロール(シュー生地?で巻かれたロールケーキ)、和菓子や焼き菓子もありました!各々、食べたいものを購入し、すぐ近くにある公園(通称きのこ公園)へ。


きのこ公園でおやつタイムをしながら、少し休憩しました。皆さん甘いものを口に頬張って、とても美味しそうでした~!久しぶりの公園にテンションが上がり、木登りを始める大人もいましたよ(笑)

そして日が暮れる前には、無事に植田駅へ戻ってきました。初めてのエリアでのツアーでしたが、まだまだ分からないこと、気になることがたくさんあるので、また巡りたいですね!今回の植田ツアーのように、”全然知らないけど気になる”エリアも、参加者の皆さんと一緒にどんどん開拓していきたいです!そんなツアーもお楽しみに!
写真・文章:井上栞里