『いわき時空散走フェスティバル2026春』久之浜ツアー
▶ 久之浜ツアー『いわき時空散走フェスティバル2026春』
【日時】2026年5月31日(日)13時~16時
【集合・解散】久ノ浜駅
【サポーター】高木史織(たかぎ・しおり)

▶ツアーコース
(スタート)久ノ浜駅→ 梅月→ 密嚴堂→ 代ノ下橋→ 久之浜漁港→ 秋葉神社→ 諏訪神社→ 弁天島→ 久ノ浜駅(ゴール)
今回は、久之浜の海をテーマに、久之浜漁港から弁天島まで海沿いを走り、海と生きてきた久之浜の歴史を知ることができました。また、大久地区の方が参加し、お話を聞くことができて、久之浜(海)と大久(山)の地域文化の違いがよく分かり、新たな発見もたくさんありました!

久ノ浜駅からスタートということで、元々蒸気機関車が走っていた頃は、久之浜でとれた魚を平の方までたくさん運んでいたんだとか!今回、高木さんが写真資料などを準備してくれて、当時の久之浜駅舎の写真なども見ることができました。また、四ツ倉駅に特急が停まった時代があるという話になり、「いわき駅のホームで立ち食い蕎麦食べるのも最高だった!」などと、なぜか電車トークも盛り上がりました(笑)

そして、まず向かったのは、毎度おなじみの『梅月』へ!今回は午後ツアーだったので、売り切れてないか心配でしたが、残っていたので各々好きなものを買いました。梅月は、元々海側にあったのですが、震災の被害を受け、現在の場所に移転し再オープンしました。現在店主は、高木さんの同級生でもある片寄高弘さん。お父さんが早くに他界しており、祖父の清次さんと震災後も切磋琢磨してお店を守ってきたといいます。三代に渡る親子の絆と、地域の方々の応援で、乗り越えてきた梅月。これからも応援していきましょう!柏餅が長年愛されていますが、高弘さんの作る『和三盆ドーナツ』も今大人気だそうです!ふわふわしっとりで、とても美味しいですよ。

次に止まった場所は、『代ノ下橋』です。海に合流する付近の大久川にかかる橋で、元々は木造橋だったそうですが、震災で流されてしまったとのこと。実は、昭和30年代初め、県道ができ新たなコンクリート製の『大久川橋』がすぐ横に掛かると、『代ノ下橋』は取り壊されました。しかし、「遠回りで歩道がなく危険」ということで住民らが架橋運動を10年以上続け、昭和47年に木造橋として復活した橋だといいます。すごい!!

また、橋の向こう側の川の土手を見ると、震災前と震災後の土手(ブロック塀)の高さが層になって見ることができ、元々住宅があった場所がどれほど海に近く、低かったのかがよく分かりました。今自分たちが立っている道路もすべて新しくできているので、元々の地形を実感することがいままで難しかったのですが、今回、地元の方が説明してくれたおかげで知ることができました。

また、この近くには浄水場もあったそうですが、震災後は使えなくなってしまい、平浄水場から水を引っ張っているそうですが、山の大久・小久地区では、井戸水をひいているので水道がないと話していました!インフラが整っているのはもちろん便利でありがたいですが、災害があった時には、井戸水の家は強いですよね。

続いて、漁港へ向かいます!この漁港までの道が、自転車で走るのがとても気持ちよく最高でした!いわきに住んでいても、漁港にいくことってあまりないので、なんだかワクワク。良い天気だったので、釣りをしてる人がいっぱいいました!毎年、『久之浜漁港祭り』が開催され、「おっとっとっと久之浜」をみんなで歌って踊るそうです。

今回はここで、殿上崎を見ながら、梅月の『殿上』(フィナンシェ)を食べました!高木さんが参加者にプレゼントしてくれました。バターの香りが良くて、本当に美味しい!そして、静かな海がとても綺麗で、気持ちよかったです~。そして気になったのは、小さな赤い灯台?に書かれていたのが「ラッコⅡ」。灯台一つ一つに名称があるのでしょうか?

のんびりと休憩した後は、『秋葉神社』へ。津波から奇跡的に残った神社で有名です。神様を守るために、ご先祖さまたちは安全な場所に置いてくれていたのですね。高木さんが小さい頃は、境内にブランコがあり、夏でも涼しかったのでよく遊びに来ていたと話していました。

次は、『諏訪神社』へ。今回は特別に、本堂に入らせてもらい、中に飾ってある張子の天狗面を見学させてもらいました!とても立派で、鼻が長く、近くで見るとより迫力がありました!

最後は、海沿いを走って『弁天島』まで!小学生の参加者は、磯遊びをする気満々だったのですが、この日は大潮で時間帯的に満潮だったので断念。ですが、小さい蟹を見れたりなどして楽しんでいました!久之浜の子供たちは、みんなここで磯遊びして海の生き物を観察するそうです。小さいころから暮らしの中に海があるっていいですねえ。

その後、久ノ浜駅に無事に戻りました!今回は、海をテーマに、港も浜もどちらも楽しめて、久之浜の暮らし、歴史が良くみえました。また、久之浜という地域の強さ、団結力みたいなものも感じました。人が地域も歴史も作っていくわけで、これまでここで生きて町を守ってきてくれた人々に感謝しかありませんね。ちゃんと受け取って、未来に残していきたいです。
写真・文章:井上栞里